デンマークの学校へ行ってきました
今回コーディネートをお願いしていたアユミさんのご主人である※ペタゴーをされているmadsさんが勤務されている学校と併設されている放課後アクティビティの見学に行かせていただきました
※ペタゴーとはデンマークで放課後活動や教育の支援をする専門職
「一人一人の個性を見抜き、個性にあわせた支援をする」を目的とし、自分の強み、自分らしさや、熱中できることを見つける手助けをするのがペタゴーの役割です。
デンマークの学校は0年生から、9年生まであり日本でいう小中学校にあたります。
0年生は日本でいう1年生。
学ぶことと、遊ぶことの両方が行われているそうです。
遊びを通して学ぶ幼児期から、遊びと学びを両方経験できるよう段差をなくすために0年生はあるのかなと感じました。
トイレは場所ごとに色が違うようで、遊び心たっぷりで感性が磨かれますね
デンマークは、多様性を認める国のため、トイレも男女ではなく共用の場所がとても多いです。
洗面所で手を洗っている楽しそうな子どもの鼻歌が聞こえてきました♬
給食の90%以上がオーガニックです
デンマークでは、物事を民主的に決めるという事が学校だけでなく社会全体でベースになっています。
子ども達が決めた標語のようなもの
「私たちはみんな違うけど、自分たちにとって一番良い学びを作る」
ほかにも、子どもたちがクラスで決めた事が記載されていました
- お互いできない事を尊重する
- お互いの限界を尊重する
- 先生がいなくてもルールを守る
- 互いに学び合う
親向けに「いじめをなくす7つのヒント」
皇太子妃財団、子ども赤十字より
- 異なるタイプの子どもと遊ぶ事を受け入れる
- 他の先生や、アシスタントに敬意をもって関わる
- 誕生日会をするときは誰でも来てもよいようにする
- 子どもの言う事、いじめに対して言った事そのまま受け止めて
- オンライン上で子どもがしている事はまず敬意をもって受け止める
- 子どもが辛そうな状況ならまずは話を聴いてみて
- 問題に対して前向きにオープンに関わって
学校任せではなく、親としての在り方、できる事がとても分かりやすいですね。
いじめや身体的暴力があった場合が保護者も交えて話をするそうです。
小さな問題は子ども同士で解決、先生の代わりに高学年のお兄さんお姉さん入ってもらい相談したり、解決していく事も積極的に行われているそうです。
先生がコントロールするのではなく、民主的に物事を考え決めていくという事が素晴らしいと思いました。
親として家庭でできる事も、とても参考になりました。
放課後アクティビティ
デンマークは9割以上が共働き世帯。
学校が終わったのち、併設された放課後アクティビティの部屋に行けるようになっています。
ここは子ども達の興味のある事を積極的に取り入れ、できるだけ居心地のよい場所としているそうです。
製作ができる部屋
木工などができる部屋
ボードゲームができる場所
オンラインの対戦ゲームができる部屋
音楽のペタゴーであるMadsさんの担当の部屋
「勝手には触らないよ!楽器を使いたいときは、マスに行ってね!」と書いてあります
Madsさん曰く、全てにおいてルールを決めて罰則を作るのが手っ取り早いが、問題が起きた時に、その都度その都度子ども同士で考える事を大切にされていると仰っていました。
問題が起きる事が悪いのではなく、問題に対してどうしていけばよいかを子どもと考えて大人が一緒に関わることで、子どもは「尊重されている」「どんな自分も受け止めてもらえる安心感」を感じられると思いました。
また安心感の元、子ども同士関わる事ができる事で、みんながよい循環になりますね。
公立小学校の為子どもの写真を撮っていませんが、日本語で「愛してる」という言葉を教えて!と子どもが来ました。
言葉を知って嬉しそうに「愛してる~」「愛してる~!」と叫んでいました♡
知りたい言葉のチョイスも素敵だなーと感動しました。
とても貴重な経験をさせていただきました!
案内してくださったMadsさん、通訳してくださったアユミさんに心より感謝いたします。
世界的にも幸福度が高いと言われるデンマーク。
学校の視察からも、幸福度の高さに繋がる教育の在り方が感じられました。